2025新年あいさつ
自治労奈良県本部
執行委員長 桐木正明
組合員の皆さまには、健やかに新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、昨年は、奈良県本部の様々な取り組みに対し、力強いご結集を頂きましたこと、心より御礼を申し上げます。
さて、昨年を振り返りますと、社会経済活動が回復基調に転じたことを実感できる年となり、2024人勧においても大幅な賃上げとなりました。それでも急激な物価上昇に賃金の伸びが追いついておらず、全世代においての賃上げを実感には至らず手放しで喜べるような実質賃金とはなっていないのが現実だと思います。引き続き、「人への投資」の機運を高め、力強い賃上げの流れを持続的なものとしていかなければなりません。
また、自治労組合員が担い手となる公共サービスを安定的に提供していくためにも、誰もが安心して働き続けられる職場環境の整備を実現し、人員の確保・定着につなげていく必要があります。奈良県本部としても、2025春闘を1年のたたかいのスタートに位置付け、取り組みを進めてまいります。
そして私たちの公共サービス職場の環境や労働条件は、法律や条例に根拠をもち、政治に大きく左右されることから、自治労組合員は政治とは無関係ではいられません。
自治労は、2025年に実施される参議院議員選挙にむけて、「岸まきこ」参議院議員を組織内候補として擁立していますし、奈良県本部も昨年の定期大会において「岸まきこ」さんの再選にむけて、たたかう方針を決定したところです。参議員比例代表選挙は、組織の力が得票数に直結するものです。自治労組織の真価が問われるこのたたかいに、引き続きのご結集をお願いします。
いま、全国の労働組合で組織力の低下が指摘されており、奈良県本部も例外ではありません。常に変化を続ける職場環境のなかで、労働組合への求心力を高め、組織力を向上させるために、コミュニケーションを充実し、多様性を認め合い、なかまの信頼を集める運動を再構築していく必要があります。
自治労奈良県本部は、今年結成71年目のスタートを迎えます。組織が変革期にあることを強く意識し、若年層や女性の視点を運動に取り入れるとともに、これまで進めてきた社会の不条理に立ちむかい、すべての人権が守られる包摂的な社会の実現にむけて、躊躇なく運動を進めていかなければなりません。
安心してくらし続けられる地域、誇りをもって働き続けられる職場を構築していくためにも私たちの運動の停滞は許されません。今こそ労働組合の真価が問われています。めざすべき「共生と連帯にもとづく持続可能な社会」の実現にむけて、組織が一丸となって取り組む1年間とする決意です。なかまのみなさんの奈良県本部運動への力強いご結集をお願いします。
本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますよう、祈念申し上げ、新年のあいさつといたします。ともがんばりましょう。