新年のごあいさつ
新年あけましておめでとうございます。
新たな年度を迎えました。昨年は、新型コロナの度重なる感染拡大、そして国際情勢に起因する諸物価高などが複雑に絡み合い、先行きの見通せない状況が続いた一年でありましたが、自治労奈良県本部として、組合員のかけがえのない命と健康、そしてくらしを守るとともに、各種対策にスピード感をもって取り組んでまいりました。
依然として、コロナウイルスへの対応が求められている職場が多くあるなか、ワクチン接種の実施に携わる組合員の方々をはじめ、保育や保健・医療の関係職場においては、大きな住民不安の解消にむけた対応が求められており、年度初めの業務に追われて、多忙な毎日を過ごされていることに、心から敬意と感謝を申し上げます。こうした職場をはじめとして、組合員の皆さんは、ご自身の健康や生活への不安も抱きながら、懸命に職務に従事されていることと思います。
昨年の2022人事院勧告では、月例給・一時金ともに３年ぶりの引き上げ勧告が行われ、人事委員会においても同様に引き上げ勧告がなされました。しかし、月例給の改定は若年層にとどまっており、今般の物価高騰が全世代へ影響していることを踏まえれば、決して満足のいくものではありません。
公務員労働者の賃金については、民間給与実態調査に基づく、人事院・人事委会勧告を踏まえた改定という枠組みにはありますが、これに依拠せず、改めて物価上昇局面にあるとの現実、組合員の厳しい生活実態を踏まえ、勧告通りの給与改定にとどまらない賃金改善を勝ち取っていく必要があり、今後も、賃金・労働条件の改善に関わる課題は、年間を通して組合員間で共有し、その改善について一歩でも前進が図られるように取り組んでいきたいと考えます。
また今年は、統一地方自治体選挙が展開される年でもあります。
推薦候補者の当選に向け、全力で運動を展開していくためにも更なるご支援をよろしくお願いします。
コロナ禍が続くなかで、本年度も従来の労働運動が展開できないかもしれませんが、自治労奈良県本部として、ひとつでも多くの課題解決にむけて努力を続けさせていただきます。昨年度以上に、各単組の団結とご協力をお願いします。 共に頑張りましょう。
自治労奈良県本部
執行委員長 桐木正明（きりきまさあき）
