7月7日に労安集会を開催しました。
社会保険労務士の小宮一浩さん(元県職労中央執行委員)を講師に迎え、「治療と仕事の両立支援」と題し、事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドラインと治療と仕事の両立支援コーディネーターについて話していただきました。
ガイドラインでは精神及び行動による障害を除いた、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、その他難病などを対象とし、両立支援を行うための環境整備として、
・事業者における基本方針等の表明と労働者への周知
・研修等による両立支援に関する意識啓発
・相談窓口の明確化
・両立支援に関する制度・体制の整備
が必要とのことでした。
また、留意事項として、
・就労によって、疾病が増悪、再発しないようにすること
・労働者本人が、治療や疾病の増悪防止に適切に取り組むこと
・労働者本人からの支援の申し出を端緒に取り組むこと
・一時的に低下する労働者の業務遂行能力にも配慮すること
等があげられました。
コーディネーターについては、医療機関と事業場、患者の三者に寄り添うことが重要で、トライアングル型のサポート体制を構築する必要があるとのことでした。
最後に、近日中にコーディネーターの研修があるので組合役員をされている方は是非とも受講してほしい、と締めくくられました。
講演を行う小宮さん